暮らしの中の偏光フィルム-製品案内

暮らしの中の偏光フィルム

偏光フィルム日常生活ではすこし聞き慣れない「偏光フィルム」。一見何の変哲もない樹脂製のシートや板です。ですが、この偏光フィルム、意外なところで意外なほど、現代人の生活シーンに浸透し、貢献しているいわば「縁の下の力持ち」的な存在なのです。
その、ほんの一片を紹介いたします。


カメラ・写真に

レンズ澄み切った青空も実は、大気中の分子による光の散乱(レイリー散乱)によって強く偏光しています。きれいな青空を写真に撮ったらなんとなく白っぽく、イメージと異なる写真になってしまった経験はありませんか?
そんな時に、偏光フィルムを使用した「偏光フィルター」を使用すると、この光の散乱のうち、もっとも青く美しい光だけを透過させることが可能になり、結果として青く晴れ渡った空をイメージそのままに写真に残すことができます。
この他、偏光フィルターを使用することで、水面やショーウィンドウのガラス面に映り込んだ余分な光(境界面反射)もカットして写真に残すことができます。
イメージ通りの美しい写真を撮るために、偏光フィルムは欠かせない存在なのです。

偏光フィルターを使用
偏光フィルターを使用なし

偏光フィルターを使用して撮影した写真(左)と通常で撮影した写真(右)比較

レジャー・スポーツに

サングラス用偏光フィルムを使用したゴーグルゲレンデやゴルフのホールに注がれる光の中には、曇りの日や雪、霧・モヤの時に増加し、視界をぼやけさせゲレンデやホールの状況を正確に把握することを困難にさせる光(400nm〜500nmのブルーライト)があります。サングラス用偏光素膜を使用したゴーグルやサングラスはこの光をカットし、競技者に、より鮮明でクリアな視界を提供することができます。
また、晴天時に雪面がぎらついて斜面のコブが見えにくい、またはグリーン上の状況が見えにくいなどの状況は、スキーやゴルフを楽しまれるかたならどなたでも経験されたことがあるでしょう。偏光フィルムを使用したゴーグルやサングラスはこのような光の乱反射を制御し、必要な光だけを透過させるため、通常のサングラスと比較し、ギラつきや眩しさを高次元で抑えることができるのです。

偏光フィルターを使用なし
当社サングラス用偏光フィルムのラインナップ

液晶ディスプレイに

液晶ディスプレイは、その名前があらわす通り、液晶(分子)を偏光フィルムで挟み構成されており、電圧をかけると方向を変える液晶分子にシャッターの役割を与え、液晶分子を透過した光を偏光フィルムで制御する仕組みです。このため偏光フィルムがないと液晶ディスプレイそのものを作ることができないのです。
液晶ディスプレイはご存じの通り、現代の生活の様々なシーンを支えています。そしてその液晶ディスプレイに欠かすことができないのが偏光フィルムなのです。

液晶ディスプレイの基本原理について

偏光方向を直行させた2枚の偏光フィルムの間に液晶をねじれさせて挟むと、上の偏光フィルムを通過した光は液晶によってねじれて進むので、下の偏光フィルムを通過できます。しかし、電圧を加えて液晶を直立させると、光も直進して下の偏光フィルムを通過できなくなります。つまり電圧のオン・オフにより液晶が光のシャッターになるのです。
右の図をディスプレイの1画素とし、これを縦横にたくさん並べて画素ごとに電圧のオン・オフをさせれば液晶ディスプレイになります。


液晶ディスプレイを拡大撮影したもの。 正方形で囲んだ、赤・緑・青の一組が画素で、 三色全部が光っている部分は白、光っていないところは黒として表示されます。
この3色の光り方の加減で数多くの色を表現します。


こんなところに使われています

偏光フィルターを使用なし

温度追従型楕円偏光フィルム(TEP)
主に車載計器用用途に使用される
温度追従型楕円偏光フィルム(TEP)

主に車載計器用用途に使用される温度追従型楕円偏光フィルム(TEP)
上段がTEP使用ディスプレイ、下は通常品
左から順に25℃、65℃、80℃の状態
TEPは高温でも視認性に優れています。

最近では安全性や視認性や観点から、メーターパネルに液晶ディスプレイを採用する自動車が増えています。カーナビゲーションシステムにも液晶ディスプレイが不可欠です。自動車の車内は通常考える以上の高温になります。特に夏季、屋外に駐車した自動車の車内温度が65℃、ダッシュボードの表面温度が70℃まで上昇することさえあります。こうした環境下で使用される液晶ディスプレイは少なくとも自動車の寿命と同じ10年以上品質を維持していかなければなりません。つまり偏光フィルムには長期間にわたり性能・品質を維持できる、耐久性が要求されるのです。


 

大型テレビ・家電に

高い高温耐久性を持つ染料系偏光フィルム
高い耐久性を持つ染料系偏光フィルム

昨今の家電には操作のためのインターフェイスとして液晶ディスプレイが使用されています。これらの液晶ディスプレイにもまた、長期間の使用に耐えうる当社の偏光フィルムが使用されています。


液晶プロジェクターに

液晶プロジェクター液晶プロジェクターは、ビジネスや教育現場におけるプレゼンテーションツールとして、或いは家庭におけるホームシアターのために、現代の快適なくらしを支える情報機器の一つとなっています。
液晶プロジェクターは、小さな液晶パネルを強力な光源で投射拡大するため、直視式液晶ディスプレイに比べ高温条件下での耐久性が必要であり、当社の偏光フィルム・偏光板を加工した部材が、その明るい大画面を可能にしています。

液晶プロジェクタの主要部に使用される偏光フィルム製品群

液晶プロジェクターの主要部に使用される偏光フィルム製品群